中絶手術のデメリット
中絶手術を選択する場合、止むを得ない事情があることも確かです。一番負担の大きいのは手術を受ける女性であること。そこで、中絶手術を受ける前に知っておくべきいくつかのデメリットを挙げてみます。
負担の大きい女性の体
中絶手術を受ける場合、どうしても子宮やなどの女性の体に傷をつけてしまいかねないという心配もあります。精神的、肉体的に負担が大きいことはわかっていますが、では具体的にどのようなデメリットがあるのかを挙げてみました。
- 痛み
まだ初期とはいっても妊娠していることに代わりはなく、女性の体はホルモンや子宮などに劇的な変化が起こり始めている時期です。この時期に人工的にその変化を中断するため、元の体に戻ろうとする働きが急激に起こります。痛みとしては、子宮が収縮しようとする際に起こる痛みが起こります。 - 出血
術後は1週間程度出血があります。ただし、大量に出血したり痛みを伴う場合はすぐに受診することをお勧めします。 - 生理異常
ホルモンのバランスが崩れているため、正常に戻るまでの間生理不順や不正出血が予想されます。 - 感染の危険性
手術後は子宮からの感染症を引き起こす可能性があります。清潔にし、医師の処方されたお薬は必ず服用するようにしましょう。 - 後遺症の危険性
医学的には不妊症、習慣性流産、出産の際の多量出血などが挙げられます。しかし、これらの後遺症が起こる確率は非常に少ないため、あまり神経質になる必要はありません。 - 精神的ストレス
中絶したという罪悪感や不安感から情緒が不安定になることがあります。女性にとっては心身ともに負担の大きな手術です。術後のケアが必要になることがあります。
大切なのは心のケア
妊娠や出産は女性だけの特権でもあります。しかし、止むを得ない事情から中絶を選択しなければならないとき、一番負担がかかるのはやはり女性です。
中絶をした女性の半数以上が罪悪感などからストレスを感じ、なんらかの症状を訴える場合が多いといいます。頭痛や不安、うつなど症状はさまざまですが、一番大切なことはすこしでもはやく自分らしさを取り戻し元の生活に戻ることです。中絶という道を選択するまでの間悩みぬいて決めたこと、そして今の状況からは出産することだけが幸せな道ではないことを自分なりに受けとめ、前向きに生きることが大切です。
出産し子供を育てるということは、自分の人生だけでなく子供に対しても大きな責任を伴います。そのすべてを秤にかけ決断した結果ですから、このことを一つのきっかけとして生まれ変わった気持ちで人生をリスタートするよう心がけましょう。そして二度とこのような道を選択しないための努力をするためにも、中絶のデメリットをきちんと理解しておく必要があるのです。